事例：「金属製品加工業を営むQ社の新事業展開」

　左図および左下図（スマートフォン表示：上段･下段）に、Q社が新市場へ事業展開するための市場調査結果のサンプル（一部）を示す。

　Q社はF県にある、金属製品加工業である。初回訪問時点では、業況として新型コロナウイルスによるサプライチェーンの乱れ、および需要動向の変化により経営に窮している状況となっていた。

　足元でのコスト構造を調査するにあたり、特に負担が重くのしかかっていた電力量や灯油、LPガスの負担を左図（上段）に示した。
　最大＋100％の負担増となっている品目もあり、今後のコストコントロールの内容を検討するにあたって、有用な情報となる。

　左下図（下段）には、Q社が主戦場としている産業用機械の需要動向に関するデータを示した。
　特に、青文字でピックアップた箇所は、Q社が持つ金属加工技術、設備関係を考慮したうえで技術転用が可能、かつ需要が伸長する「新市場分野」を示している。よって、この青文字の分野を中心に今後営業活動を実施していくことが有効となる可能性が高いことがわかる。

　これらのデータを活用し、Q社はその後、負担が増加している費用項目の引き締め、新市場への営業活動の強化を図り、営業利益段階で大幅な改善を進めることができた。
　このように、数多のコンサルテーションの実施で蓄積された、「会社様ごとの状況にあった環境分析」を実施し、今後の方向性を社長様と具体化できる「コーディネート能力」も弊社の強みの一つとなっている。